特集レポート
初日の出の狙い目スポット
~長大橋をからめてのワンショット~
年の瀬も押し迫り、来るべき2008年はもうすぐそこ。新年と言えばやはり初日の出。その神聖なる初日の出を美しく撮りたいという人もいるのでは?そこで3つの長大橋をそれぞれ初日の出とからめてカッコよく撮れるスポットを探してきた。
初日の出を美しく撮るために
一口に橋をからめて初日の出を撮るといっても、日の出自体を撮るのか、日の光に照らされた橋を撮るのかなど、撮りたい写真によってアングルやスポットなどは大きく変わってくる。そこで、以前「首都高を撮る」で先生役として登場してもらったプロカメラマンの松葉さんにお願いをし、一日かけて足を使って、これこそはと思えるスポットを見つけてきた。被写体として登場するのは、首都高のというより、今や東京や横浜の名物ともなったレインボーブリッジ、横浜ベイブリッジ、鶴見つばさ橋の3つの長大橋。実際に撮影したのは日の出の時刻ではないので、まったく同じ写真にはないが、2008年1月1日の日の出の時刻と位置、橋の構造や特徴なども記しておくので、そのあたりもぜひ参考にしてほしい。
■レインボーブリッジ
供用開始:平成5年8月
所在地:東京都江東区有明~港区海岸
形式:3径間補剛トラス吊橋
橋長:798メートル
中央径間:570メートル
映画などでもおなじみのレインボーブリッジは、上下2層のダブルデッキ構造と呼ばれる吊り橋で、上層を高速道路、下層をゆりかもめや一般道が通っている。主塔の高さは約120メートルで、その形状は柱の外側を丸くし、水平梁に曲線を持たせることで柔らかさを表現している。
台場公園周辺から狙うのがオススメ
まず最初に向かったのはレインボーブリッジ。お台場海浜公園の海上バスのりば付近から狙う。が、松葉さんは「ありきたりでおもしろくないですね」とポジションを変更。続いて高さを変えるためアクアシティお台場の駐車場最上階(1)に移動するも、「う~ん」といまひとつ納得いかない様子。
[地図上の(1)から撮った写真]
さらに台場公園(2,3)に移動してやっと「ここはちょっと面白いですね」とのコメント。ここで撮れたのは写真を見てもらえば分かるとおり、よく見るレインボーブリッジの写真とは少々異なる。
[(2)からの写真]
[(3)からの写真]
「だからこそおもしろいんです。橋桁の下に東京タワーを入れてみたり、橋の真下から狙うといつもの表情とは違った写真が撮れますから」。ちなみにこの辺りからだと、もろに初日の出の光を浴びたレインボーブリッジを撮ることができる。
逆に日の出をバックに撮影できるポイントとしては、竹芝ふ頭(4)がいいようだ。
ここからの撮影だとかなり引きの写真になるが、写真の左手に初日の出がお目見えするといった構図になる。
[(4)からの写真]
「やや逆光になりますが、太陽の位置が低いので、橋自体がシルエットのように見え、とても雰囲気のある写真が撮れると思いますよ」とのこと。望遠レンズで狙うと、日の出の側が明るく描き出された橋を撮れるかもしれない。
■横浜ベイブリッジ
供用開始:平成元年9月
所在地:横浜市中区本牧ふ頭~鶴見区大黒ふ頭
形式:3径間連続トラス斜張橋
橋長:860メートル
中央径間:460メートル
平成の始まりと時を同じくして完成した横浜ベイブリッジは、大型客船の航路限界から、海面上55メートルを確保するため、重心が高い構造となっているのが特徴。塔の形状は内側に傾斜する2本の柱と上下2層の水平梁からなるラーメン構造で、海面からの高さは175メートルにも及ぶ。
さまざまなアングルから狙うことが可能
続いてスポット探しに訪れたのは横浜ベイブリッジ。まずは大黒PA側の橋の真下にあるスカイウォーク周辺を探索。
[(5)からの写真]
橋の右側(5)から撮ると上の写真のような構図で撮影できる。「この写真では逆光でも、日の出と同時に撮れば、橋の裏側が照らされてとても幻想的な写真になる」そうだ。
[(6)からの写真]
逆に橋の左側(6)に来ると、今度は上のような写真が撮れる。ここからだと写真の左手の方向から日が当たるので、光と影のメリハリの利いた写真が撮れるはず。
さらに場所を変えて、大黒大橋の大黒ふ頭よりの歩道(7)から狙うと、橋のハイライトとも言える2本の主塔をメインに写すことができる。
[(7)からの写真]
「この位置からだと、日の光は写真の左前方から当たるので、ワイヤーがクッキリと浮かび上がるように撮ることができるはずです」。
そして初日の出とセットで撮影できる場所を探しに向かったのは、臨海パークと大さん橋ふ頭。臨海パーク(8)からはこの写真のように、引きで日の出を正面方向に入れることができる。
[(8)からの写真]
また、大さん橋(9)は、臨海パークからよりもやや近く、真横よりもやや角度がついた状態で撮影可能。画面右手に太陽があるため、そちら側が明るく照らし出されることだろう。
[(9)からの写真]
■鶴見つばさ橋
供用開始:平成6年12月
所在地:横浜市鶴見区大黒ふ頭~扇島
形式:3径間連続鋼斜張橋
橋長:1020メートル
中央径間:510メートル
今回の3つの長大橋の中ではもっとも新しい橋。この界隈では横浜ベイブリッジに注目しがちだが、実はこの鶴見つばさ橋、一面吊りの斜張橋としては世界最大の長さを誇る。特徴は、逆Y字型の主塔。これは中央分離帯の幅では単独の柱を設けられなかったため。
真正面に初日の出を拝むことができる
トリを飾るのは鶴見つばさ橋。まずは日の光を浴びて撮影できるスポットを探したものの、どうも松葉さんが納得できるような場所は見つからない。そこで考えたのが、橋の特徴でもある逆Y字型の主塔にスポットを当て、これをクローズアップして撮影するというもの。そのためには走行中(10)に撮影しなければならないので、撮る際は必ず助手席から狙ってほしい。そうやって撮ったのがこの写真。
[(10)からの写真]
写真の左手から光が当たることで、より明暗がクッキリと写し出される写真が撮れるはず。「橋の中から撮影すると、主塔から伸びるワイヤーの力強さが印象的に写ると思いますよ」。
そして初日の出をバックに撮影できるポイントとして探したのが、横浜市の保養研修施設ふれーゆ(11)。ここの駐車場から岸壁まで歩いて行けるので、そこから撮影したのが下の写真。この位置は橋の向こう側から初日の出が顔を出すという位置関係になるので、日の出と橋をセットで撮りたいという人にはもってこいの場所。
[(11)からの写真]
さらにそこから南西にある大黒大橋の大黒町側の歩道(12)からは、主塔とワイヤーをバランスよく捉えた構図に。
[(12)からの写真]
松葉さんが言うには「ここから初日の出を撮ったらかなり素敵な写真に仕上がるでしょうね」とのことだった。
■まとめ
撮影ポイントを探して歩いた距離はどのくらいになっただろう。足腰がヘトヘトになるほど歩いたのは間違いない。自分が撮影したわけでもないのに、これ以上いいポイントはなかなか見つからないだろうという思い込みすらある。ところが松葉さんは最後にこう言っていた。「今回のポイントのほかにも良い絵がとれる場所がもっとあるはず。同じスポットでも、さらに少し歩いただけで写真は全然変わってきます。今回のスポットはあくまで参考。現場で歩いてみれば、あなたなりのベストポジションがきっと見つかるはずですよ」と。
■プロフィール
プロカメラマン:松葉 理さん
1972年東京都生まれ。東京綜合写真専門学校を卒業後、ササキスタジオの故星野豊氏に師事。2006年に日本広告写真家協会(APA)正会員となり、現在はジャンルを問わず、さまざまなメディアで活躍中の35歳。
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皆様明けましておめでとうございます。前回の記事で書いた通り、横浜みなとみらいの臨港パークに初日の出を観に行ってきました。意外と朝早くから大勢の人が集まるもんなん…(2008-01-01 23:59:01)



