連載
Vol.1 365日首都高を見守り続けている交通管制室
首都高という一本の道路。ただそれだけの事、なんて軽く思ったら君はきっと火傷するだろう。首都高には汗があり涙があり笑いも起こる。きっと、そこには誰もが知り得なかった秘密が隠れている。きっと、そこにはロマンあふれる魅力的な人が集まっている。
このコラムは、片桐仁氏が持ち前の洞察力を発揮し、普段は車で通ることしかできない首都高の隅から隅まで、社会科見学していく様を追いかけていく。君の首都高を見る目がきっと変わる、そんな気がしてやまない。
永田町駅の改札をくぐり抜け、歩くことおよそ3分。ビルが近づくにつれ胸が高鳴る。何を隠そう、今日は首都高社会科見学の第一回取材日。首都高交通管制室の見学へ向かうところなのだ。他にもトンネルに、レインボーブリッジにと、行きたいところは沢山あるが、何事にも基礎学力というものが必要なのである。ここはまず交通管制室を見学し、首都高の基本について学びたいと思っている。
受付で取材スタッフのバッジをもらうと、さっそく交通管制室に足を踏み入れた。わずかにただよう緊張感。まず目に飛び込んできたのは一面のグラフィックパネル!どうやらこれは首都高の「今」がわかる特製パネルなのだとか。全体を見上げながら、思わず「すげー!」との呟きが。「12月22日に出来た山手トンネル含め、神奈川地区に至るまで首都高全ての今の状況が全てこのパネルに表示されるんです」と首都高・西東京管理局の本田さん。とにかくデカイこのパネル、インパクトありすぎます。
(ここから片桐さんの質問ラッシュに突入)
「本田さん、この道路が赤くなっているところはなんですか?」「これはですね、首都高での渋滞は時速20km/h以下としており、該当する部分が赤くなるようになっています」なるほど~。「じゃあ、あの小さいのランプはなんですか?」「事故や障害物があった場合、点灯します。そしてすぐにあのパネルに文字表記されるようになっています」「へ~え。あ!湾岸線で落下物って出てますよ!大丈夫なんですか?」よくあることなんですよと、うなずく本田さん。「落下物って意外と多いんですよ。時にはトラックに積んであるチェーンや角材なんかもありますね」「角材!」「だからこそ、迅速に対応する為にも、このようなパネル表示が役に立つんですよ」クールに返す本田さん、かっこよすぎるぜ。
ふと振り返ってみて驚いた。交通管制室の一角に、高級テレビが山積みになっているではないですか。「これは何なんでしょう?」「これは、12月に開通した山手トンネル専用のモニタです」「すごい!二、四、六・・十二台もありますよ。すげーなぁ、俺も欲しいなぁ、テレビ」「カメラはおよそ1kmごとに1台。約1700台のカメラが設置してあります。トンネルは100mほどずつですね。一部では画像処理技術を使って、事故などの交通異常を検出するシステムが導入されています」どうやら、交通管制室のシステムは只者ではないらしい。こっちのボタンはなに?「このボタンはね、トンネル内で火気を察知すると水が放出されるんですよ。隣のボタンは換気ボタン。空気の流れを動かしたり、制御したり。」「うんうん、なるほど。ちょっと押してみていいですか?」「ダメダメ。お客さまがビショビショになっちゃうよ~」
まだまだ、書ききれないくらいの話を伺ったのではあるが、頭の中はさっそく次の現場のことでいっぱいなのであった。次に向かうのは料金所である。あの小さな箱にはいって、仕事体験できるのだとか。トラックの運転手さんと仲良くなれるか、それだけが気がかりではある。
片桐仁(俳優)
ラーメンズとしてコント作品を発表する他、舞台の客演を中心に活動。ドラマや映画など多方面で活躍中。粘土造形家の顔も持つ。TBSラジオ「JUNK2 エレ片のコント太郎」(水曜日27時)に出演中。舞台「AGAPEstore からっぽの湖」2月8日から紀伊国屋ホールにて。
http://www.rahmens.net
photo_ Junmaru Sayama
text_ Noriko Mine
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首都高スマート新聞の新連載。いつの間にか始まっていたようで。VOL.1は『365日首都高を見守り続けている交通管制室』ところで、この首都高スマート新聞って、誰向…(2008-02-18 19:50:07)



